プロフェッショナルを生む声優スクール
声優のスクールなどは、声優や舞台俳優など声を出すことを仕事としているプロフェッショナルな方々がレッスンを受けているというようなイメージがあるかもしれません。しかし、素人の方でもカラオケを上手く歌いたいですとか、営業で声を出すことが大切だなど人それぞれの目標を持って声優学校に通っていらっしゃる方もいるようです。ここでは、声優の育成とは一体どういうものなのか、またはこれから素人がトレーニングを始めるにあたって必要なことは何かなどについて少しご紹介してみたいと思います。トレーニングを始めてみたいと考えていらっしゃる方のご参考になれば幸いです。
歌の場合でも単純に喉から声を出すだけではなくて、身体全体を使って出すとイメージしてみてください。まずトレーニングの前に大切な準備段階として、ストレッチから始めていきます。首を回して横の筋力をもみほぐしたり、顔の頬骨の辺りをマッサージしてみましょう。両足を軽く開いて腰や手首、足首を回したり、背中を伸ばしてほぐしていきましょう。長時間声を出していくには体力が必要なので、マラソンなどで肺活量を鍛えたり、腹筋や背筋などをして筋力をしたりして基礎体力を付けておくとよいかもしれません。
声を出す場合は、胸式呼吸ではなくて腹式呼吸でおこないます。胸式呼吸では声を一定に出したり強弱を付けたりなどのコントロールをするのは難しいのです。複式呼吸を身に付ける訓練として、仰向けになって横になるとお腹の膨らみが分かりやすいのでおすすめです。そして声を出すのに重要なのは息を吐く力です。歌は息を吐きながら歌いますので、コントロールできるようにトレーニングしていきます。
息の調節は、口や喉などを使っておこなうのではなくお腹でコントロールするように意識してみてください。息をおよそ0~20秒程度かけてゆっくりとお腹に溜めるようなイメージで吸い込んでいき、今度は吸った時と同じだけかけてゆっくりと吐いていきましょう。等間隔で息を吸ったり吐いたりすることで訓練になります。息のコントロールが上手くできるようになった人は、ペットボトルを口に加えて、吸ったり吐いたりと息の力だけでそのペットボトルを潰したり戻したりすることができるようになります。これが歌唱力を付けるためのボイストレーニングの第一歩となります。
声は遠くへ出すというイメージが大切で、腹式呼吸で腹から声を出すことで横隔膜が鍛えられハリのある声が出せるようになっていきます。