正しい呼吸法・発声について【その2】
正しい発声法は、腹式呼吸を基本にしています。まず息を吐ききり、腹式呼吸で肺いっぱいに空気を取り込みます。吸いきったら一拍息を止め、声を出します。このときに、下腹(いわゆる丹田と呼ばれるところ)を意識し、しっかりと空気を送り出すことが重要です。多く吐きすぎたり、逆に少なすぎない強さで行うことで芯のある声を出すことが出来ます。また、喉を締めるような力を入れると、声が詰まったり、喉が痛くなったりすることがあります。そのため、声の高い低い等は気にしないで出しやすい音程で、喉をリラックスさせたまま声を出すことが大切です。
さらに、発声には、口や舌の使い方も重要です。例えば、口の形や下の位置が悪いと、言葉が聞き取りづらくなったり、こもった声になったりします。そのため、正しい発音の仕方や、口の形、舌の位置などにも気を配る必要があります。まずは鏡を見ながら「あ・い・う・え・お」とゆっくりと一音一音しっかりと口の形を確認しましょう。ア行は50音すべてに共通する形になりますので、正しい形を体にしっかりと覚え込ませましょう。そこから、子音が入ったときの舌の動きや位置を意識し、キレイな音になっているかを録音などをして確認するとよりきれいな発音が身につきます。さらには滑舌の改善にも役立ちます。
正しい呼吸法・発声は、簡単にに身に付くものではありません。毎日少しずつでも練習を重ねて体に落とし込み、どんな状況でも力を発揮できるようにしましょう。人は、緊張したり、気圧や季節の変わり目などで体調を崩したりなど、常に100%の力を同じ状態で発揮することは難しいです。ですが、正しい呼吸法や発声は意識しなくてもできるレベルまで落とし込むことで、どんな状況でも100%に近いパフォーマンスをすることは出来ます。
ベテランでも呼吸法や発声はルーティーン化して毎日欠かさず行っています。今からでも自分のやりたいことに向けて少しずつできることをやっていく事が大切です。
更新日:2023/08/02
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